企業活動において、新しい機械や材料を探すために展示会へ参加する機会は少なくありません。しかし、展示会への参加を成功させるためには、事前の情報収集=「下調べ」が極めて重要です。
今回は、社外秘の情報を一切漏らさずに、AIツールを活用して展示会の下調べを効率化する方法をご紹介します。
✔ ステップ1:展示会情報を読み込ませ、プロンプト作成を依頼
まず、参加予定の展示会の公式サイトURLを用意します。
このURLを、ChatGPTなどの生成AIに読み込ませ、以下のように指示を出しましょう。
以下の展示会に参加する予定なので、PerplexityやGeminiのような調査ツールに下調べをさせるためのプロンプトを作成してください。URL:〇〇
すると、AIがその展示会に特化した情報収集プロンプトを生成してくれます。
✔ ステップ2:調査ツールにプロンプトを入力し、情報を収集
作成されたプロンプトを、PerplexityやGeminiのような調査ツールに入力して実行します。これにより、ネット上の公開情報に基づいたリサーチ結果が得られます。
▼ 具体的なプロンプト例
「あなたは情報調査のプロフェッショナルです。〇〇展示会(展示会名)の公式サイトURLを基に、出展企業一覧、注目すべき新製品情報、技術トレンド、注目講演内容をリストアップしてください。情報源は公式サイトや信頼性の高いメディア記事のみとし、噂や個人ブログなどは除外してください。」
このように、信頼できる情報源に絞ることを明示されているのがポイントです。
得られた情報は、必要に応じてPDFなどにエクスポートしておきましょう。
✔ ステップ3:スライド作成AIで視覚的に整理
次に、Claude AIやGamma AIなどのスライド作成特化型AIに、収集したPDFをアップロードします。この段階でも、社外秘の情報は一切含まれていないため、安心して利用可能です。
プロンプトには次のような工夫を加えると効果的です。
- 図解を交えてわかりやすくまとめてください
- カテゴリごとにスライドを整理してください
- 出典元をスライド下部に記載してください
これにより、視覚的にもわかりやすく、説得力のある事前資料が短時間で完成します。
✔ ステップ4:社内向けにアレンジ&活用
完成したスライドは、社内パソコンに保存して自分用にカスタマイズしましょう。
例えば、
- 当日聞きたい質問リストを追加する
- 特に注目したい企業にマークをつける
- 自分なりの「要注目ポイント」をメモする
こうすることで、下調べ資料と当日の質問シートを同時に作成することができ、現場での情報収集がスムーズになります。
✔ ポイント:プロンプトの工夫で精度アップ
調査ツールにプロンプトを入力する際には、
「信用できる一次情報に基づいて出力してください」
など、情報源の信頼性を求める文言を付け加えることが重要です。
また、得られた結果に不安がある場合は、提示されたURLをいくつか確認し、信頼できるサイトのみをベースに進めるようにしましょう。これにより、より精度の高い資料作成が可能になります。
✔ まとめ
展示会の下調べにAIを活用することで、
- 社外秘情報を守りつつ、
- 短時間で質の高いリサーチ資料を作成でき、
- さらに当日活用できる質問リストも同時に準備できる
というメリットが得られます。
現代の情報戦を制するには、こうしたスマートなAI活用がカギ。ぜひ次回の展示会準備に取り入れてみてください!